タイ／サイアム・イエロームーン

コーヒー豆のグリーンの状態

“ゴールデントライアングル”という言葉をご存じでしょうか？ミャンマー・ラオス・タイの三国がメコン川で接する地域で、多くの麻薬が取引されているエリアを指します。山岳のため川幅は狭く、大きな船がなくとも簡単に国境を越えられるエリアです。貧しい農家は、生活のためにケシを栽培していたのですが、タイの王族がその人たちにコーヒーを栽培しても生活ができるよう、援助してきました。具体的には関税を90%かけ、国内のコーヒー価格を上げる事で、生産者も生活できる水準で販売できるようにしています。そんな事から海外へもその価格で販売するので以前は高いイメージがありました。しかし近年になって国際コーヒー相場が高騰したため、そんな印象も払拭されました。
同地は2025年1月に全日本コーヒー検定委員会主催で産地研修がありました。近年、ウォッシュド、ハニー、ナチュラルと様々な製法を行っております。ただハニーに関しましては、検定上ではウォッシュドとされている製法です。
検定では、果肉除去してミューシレージが付いた状態で乾燥するのをパルプドナチュラル(ハニー)。発酵槽に入れミューシレージを分解させ洗い流したものをウォッシュドとしています。
同商品は、発酵槽に入れ水に浸すとウォッシュド、水を使わなければハニー(検定はどちらもウォッシュド)としています。
一応、産地がハニーと申しておりますので、ハニーとして販売していますが、カップはウォッシュドとほとんど変わりません。
お国柄か、丁寧に栽培・収穫された印象は伺えます。軽く上品な風味をお楽しみください。