ベトナムコーヒー

ベトナムコーヒー

以前ベトナムへ視察に行きました。ベトナムはカネフォラ種の主要栽培国です。1986年に掲げられたドイモイ政策により
コーヒーの生産量が20年で100倍という驚異の伸びを示しています。価格が安いので品質が良ければ使おうと思い
行ってきましたが、残念ながらまだまだという感じでした。規格が甘いので欠点豆の混入がとても多かったのです。

産地での飲み方は、深煎りに焙煎したコーヒーにバターをかけたものを使用します。金属フィルターに粉をセットし、やかんで
煮出ししたコーヒーで抽出する、つまりコーヒーでコーヒーをたてるのです。当然濃厚なコーヒーができます。それを練乳と半々ぐらいの分量で割り、かき混ぜて飲みます。甘・苦・コクがかなりうまい!!口の中の余韻は強烈なので一緒に出てくるジャスミンティーで口直し、これがベトナムコーヒーです。

金属フィルターを土産に買って帰ろうと市場に行きましたら、ありました!! 「ハウマッチ?」と聞くと、少し時間がかかったので
“ふっかけられる”と緊張が走りましたが、その答えが日本円で「30円」思わず全部買ってきました(笑)
ちなみに髪をとくクシは5円。100円均一が成り立つのもわかります。

近年話題になったジャコウネコの排出物からとれたコーヒー、コピルアックですが、ベトナムに行った7年前、既に似たようなものが売っていました。その名は“チョン”。こちらはキツネの排出物からとれたものですが、どこのコーヒー豆屋さんでも大量に
売っています。“まゆつば物やな”と思いつつも記念に騙されようと購入しました。結果はフレイバーコーヒーでした。