規格について

規格は生産国ごとにルールがあります。ルールは必要だから作られています。
例えば、ナチュラル(非水洗式)の場合、その製法から未成熟豆の混入が多いので、ブラジルやエチオピアなどは、欠点数を規格にしています。

未成熟豆の混入が少ない水洗式で赤道から離れた国は、標高の高い方が風味は強い傾向にありますので、標高が規格に採用されています。グアテマラやエルサルバドルなどの中米諸国がその対象となります。

同じ水洗式でも赤道付近の国であるコロンビアやタンザニアは、基本的に標高は高いので、豆のサイズを規格としています。

国によってはこの2つを採用している事もあり、ジャマイカなどでは、欠点数とサイズの両方を規格としている場合もあります。

その規格とは別に輸出業者が決めている規格もあります。ケニアAAの中から“美味い!!”と現地のカップテイスターが言えばAA+やAA++という風に+が付いていくものや、TOPやキボーなどが付く事もあります。AAとAB+を比較すると、前者は大粒、後者は小粒だが美味いとなり、一般的に高値で取引されるのは、後者になります。